雄を以て知る旅。

〜バイクで世界一周の記録〜

チタ滞在

6月25日

考えた結果、ジャケットは破棄しなくてはいけないという結論になりました。ラフロのジャケットはツーリング向けに最適化されていて、僕も気に入っていた。でもこの酷い汚れは洗っても完全に落ちないし、あまりにも汚い格好では人に会えない。

僕はジャルガルの家に来た一人であるマックスにチタの街にあるバイク屋へ連れて行ってもらった。一階がトヨタのディーラーで2階がヤマハのディーラーだった。僕はここで服を新調した。正直、ラフロのジャケットのほうが使い勝手がずっと良いし、胸部プロテクターもつけられないのは心もとない。でも今はこれしか選択肢がない。胸部プロテクターは後でラフロのものを取り外して自分で縫い付けることにする。

買い物の後はジャルガルの家に戻って、ひたすらバイクの掃除をしていた。ガソリンで濡らしてひたすらウェスで磨く。

16時くらいになると、一台のKLR650が入ってきた。ヘルメットを脱ぐとこれが偉い美人のロシア人だった。手が汚れていてカメラを触れなかったのが残念だ。彼女はアイシャと言った。聞けば、アイシャはウラジオストクから来ていて、バイカル湖を目指しているらしい。昨日、僕を助けてくれたライダーもバイカル湖を目指していた。バイカル湖はロシアのライダーにとっても最高の目的地らしい。


夕方になると、またマックスが来て僕をバーニア(ロシア式サウナ)に連れて行ってくれた。バーニアは二度目の体験だ。焼き石に水を注いだ後、マックスにカシの枝束で叩いてもらう。バーニアの後はとてもリラックスする。身体も洗えて気分スッキリだ。

ジャルガルの家に戻ると既に多くのライダーが集まって焚き火を囲んで座っていた。僕も彼らの輪に入ってソーセージと酒をいただく。こういう集まりっていいな〜。