雄を以て知る旅。

〜バイクで世界一周の記録〜

8年

8月6日

8年前に会って以来のスティーブとその息子、オーガストに会いに行く。

彼らの家の前につくとオーガストがすぐに出迎えてくれた。一瞬、彼がオーガストだと気付かなかった。8年前は小さな男の子だったけど、今では僕より背が高い。時が経つのは早いものです。右にいるのは彼の父のスティーブです。


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可愛かったオーギーも今では17歳で彼女自慢をする一丁前の野郎です。今は仲間達と映画作りに取り組んでいるらしく、今日は彼らの企画会議に同席しました。サイレントヒル風のスリラーが作るつもりらしい。


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僕が17歳の頃なんて仲間らと何かしらのアートワークに取り組むことなんてなかったな~。彼らが羨ましい。いや、僕だってまだ何かしら始めれば希望はあるか?

ピーターボロー

7月31日
先日、カナダでの目的地、ピーターバロに到着しました。ここで迎えてくれたのが、テイラー夫妻のブルースとバーバラです。


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実は僕は8年前にカナダへ留学した経験があります。親戚の友達付き合いで知り合った仲ですが、今回も歓迎してくれてお世話になっております。


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そして今日は僕が腕によりをかけてディナーにドライカレーを作ることにしました!!

偶然立ち寄ったテイラー夫妻の友達のリリアーナも招いてお食事です。みんな美味しいと言ってくれて嬉しいです。失敗しないで良かった~。


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7月30日

朝食を取ってお昼のお弁当を作って、テントの撤収段階になると雨が振りだした。結構な勢いだったせいで、レインウェアを来て全ての撤収作業が終わるまでに随分と濡れてしまった。

1時間くらい走ると雨雲を抜けて青空が広がった。ガソスタで出会ったハーレーライダーはレインウェア駄目でゴミ袋をインナーに来てやり過ごしたらしい。


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もう1時間走ったらカナダ国境に着いた。しかし僕はバイクをアメリカに入れるときにカルネにスタンプをおされてしまったので、出国の際にまたスタンプを貰わないといけない。結局、カナダに一度入国して、カナダ側からアメリカの事務所に入らなくてはいけなかった。


そこの職員に僕が怪しいやつだと思われたのか、ジャケットもバイクにつけてあるバッグも全て開けて検査された。非常にめんどくさかった。こんなのウズベキスタン以来だ。

ようやく解放されてスタンプを貰ったけど、ここは既にアメリカ側。またUターンしてカナダ国境の車の列に並ばなくてはいけない。そしてしっかり、カナダ側でもカルネにスタンプを押された。

JAFは今年からカナダでカルネを使う必要はなくなったって言っていたんだけどなー。その事を国境で説明しても全く聞いてもらえなかった。


バイク旅再開

7月29日

いよいよ旅立ちの朝が来た。NYでの滞在は、ほとんどサムの部屋で居候させてもらっていました。2周間以上お世話になってしまいました。本当に感謝してもしきれません。サム、有難う!!

NYからの旅にあたって最初の困難は、その車の多さと橋での渋滞だった。クイーンからマンハッタンに渡るときもニュージャージーに抜けるときもとにかく渋滞が酷かった。特に酷暑ということも相まって、初っぱなから暑さで殺されるかと思った。

ようやく郊外の高速道路に入ると快適に車が流れ出す。やはり世界一の先進国で広いアメリカだ。道路は綺麗だしレーンも片側3、4レーンで気持ちよく走れる。

しかし途中、3回ほど高速道路でバイクのエンジンが止まる事態が発生する。また外付けの燃料フィルターが原因かなと思って取り替えてみたが、原因は燃料に添加したフューエル1っぽい。


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三回目のエンジン停止以降は途中で止まることもなくなったから、キャブの中の掃除が終わって綺麗になったと考える。

今日は久しぶりにキャンプ場に泊まる。でも料金20ドルは高いよ。途中で良さそうな野宿スポットを見つけたのだから、そっちにテントを張っていれば良かった。

悪いことも良いことも

7月28日

バイクの整備をしていたらサイドバッグホルダーのバイク側取り付け部分が折れているのを見つけた。これ、輸送中に折られたはずだ。つくづくケニアの業者にはガッカリだ。

暫くどうするかバイクとにらめっこしていたら、通りすがりの男が声をかけてきた。自己紹介と事情を話すと、暫くそこで待っていろと言って立ち去って行った。10分後、彼が戻ってくるとその手には金属のクランプがあった。なるほど、このデカいクランプなら下手に溶接してくっ付け直すより強力かもしれない。


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助けてくれたお礼にせめて何か飲み物でも奢りたかったが、彼は僕と握手を交わしてすぐにその場を立ち去って行ってしまった。

夜は最後のお別れにレゾ達とバーに飲みに行く。悪いことも一杯あったけど、良いことも一杯あったNYの日々だった。


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長かった

7月27日

よーーーやくバイクが手元に来ました。


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ここまで本当に長かった。アメリカはカネばっかりよってたかって請求してきて早くもうんざりしていてばっかりだったけど、サム、レゾ、ミドリさんに出会えたのは本当に幸運だった。もしこの出会いがなければ恨みばかり募っていたでしょうね。

レゾには各方面に取り計らってもらって色々と安くすませられるようにしてもらったし、サムには2週間以上も居候させてもらって、ミドリさんからは何度も美味しい料理を戴いておりました。本当にみんなに感謝です!!


アメリカ自然博物館

7月15日

今日はAmerican natural history museumに行く。入り口まで長蛇の列だったけど、目の前にいたロシア人の親子が話しかけてきて、色々と話していたらあっという間に入り口に来ていた。ペテルブルグからお父さんのアレックスがNY滞在の娘のイリーナを訪ねてきたとのこと。お互いに連絡先を交換して、そのうちお互いの所に遊びに行けるといいねと言ってお別れ。


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中にある展示物を見て、アフリカで確かにこんなの見たなと思いを馳せる。かなりリアルだ。虫、動物、恐竜、人間と何でもあるな。


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