雄を以て知る旅。

〜バイクで世界一周の記録〜

ナターシャ一家

6月20日

僕はブロゴベチェンスクという街に来ています。ここはチタへの道から100キロ程外れ、アムール川を挟んで向こう側が中国という国境沿いの街です。

僕はサハリンで出会ったナターシャに彼女の家に招待されています。何とか彼女の住む街をGPSで見つけ、ブロゴベチェンスクまでたどり着きましたが、GPSでは通りと番地までは分かりません。道ゆく人に住所と番地を何度も訪ねてます。

ちびっ子に絡まれたり。

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何故かカメラで取材されたり。

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工事のおっちゃん達に教わったりして、何とか書き渡された住所へたどり着きました。

しかし、渡された住所はアパートでどの部屋だか分かりません。仕方ないので、アパート裏の公園で遊んでいた達に彼女一家の写真を見せて、彼女達を知らないか尋ねます。

彼らも彼女達を知らないようですが、僕のためにアパートの他の部屋を尋ねたり、友達同士で写真の人物を知らないか聞いたりと、色々としてくれました。

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それでもなかなか知っている人が現れないので、僕はアパートの横にバイクを止めて、彼女達が帰ってこないか待つことにしました。

待つこと30分、見覚えのあるお爺さんが乗った車が僕の前を横切ります。ナターシャのお爺さんです。彼は「よく来たな!」といった感じで、僕を迎えてくれました。

とにかく上がりなよと部屋に通され、シャワーを浴びさせてもらいました。温かいお湯だ。嬉しい。下着も洗わせてもらいました。

暫くした後、ナターシャが部屋に戻ってきました。また会えて嬉しいです。彼女の友達も一緒で、お互いの自己紹介をしました。

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その後、ナターシャのお母さんも帰って来て、僕はナターシャ一家に暖かく迎えられることになりました。

バイクはお爺さんの鍵付きの車庫に置かせてもらいました。バイクも安心です。途中、アムール川を一望できる場所に案内され、ちょっとした観光も楽しみます。

その後、ナターシャとお母さんとその友達と一緒に食事をしましょうということになり、彼女達と旅のことやお互いの趣味のことを話しながら、楽しいひと時を過ごします。

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部屋に戻ってから、彼女親子がシンセサイザーで音楽を演奏してくれました。仲睦まじい家族で素敵です。楽しい一日をくれた彼女達に感謝です。