ロシアの走り方
6月19日
ロシアには不整地の細い枝道が多いです。その一つに入り、幹線道路からは絶対見えない位置にテントを張りました。こんな時、やはり僕は軽いバイクで来て良かったなと思います。テントを張っている最中、物凄い数の蚊が僕の周りを飛んでいるため、ヘルメットをつけながらテントを張ります。ヘルメットがなければ殺されるんじゃないかと思うくらい周りに蚊が飛んでます。
僕は海外では野宿を積極的にはやりたくないと思っている方ですが、テントに一人という空間は不思議と落ち着きます。ぐっすりと寝ました。
朝方は"比較的"、蚊が少ないです。急いで撤収します。
手元に食料がないので道端のカフェで朝食を取ります。頼んだボルシチを食べている時、店員さんが「日本人?どこ行くの?」と聞いてくるので、自己紹介をしたら写真を撮らせてくれと頼まれました。
ロシアの幹線道路は、まだ工事中で未舗装の場所もありますが、これは全く恐る流に足らないものです。日本で林道やオフロードコースを2、3回走った経験がある人なら余裕です。
そんな道路より遥かに恐ろしいのが、やはり他の車です。ロシアの幹線道路は100キロ以上で流れているのは普通です。しかし彼らは何らかの理由で道端に急に止まる可能性があります。こんな時、いったいどれだけの日本人が100キロから0キロへの減速に慣れているでしょう。車間距離と常に前の車両への警戒が欠かせません。
対向車にも注意が必要です。彼らは前に遅い車がいた時、当たり前に対向車線を逆走して追い越しをします。この時恐ろしいのが、彼らは限界近くまでライダーのような小さな存在が見えてないということです。ロシアは右側車線走行ですが、走ってる車はほとんど日本車で右側ハンドルです。つまり、もし仮に目の前がトラックなどの大型の車両だったら、対向車のことは常に確認しにくい状況です。僕はそんな状況で逆走してくる車に何度かヒヤッとしました。
以上のことから、僕のロシアでの走り方は以下のとおりです。
- 車間距離は日本以上に警戒して距離を取る
- 速度は80〜90キロ
- キープライト。逆走してくる車から路肩へすぐに逃げやすくするため。
以上です。もっと良い方法があるかもしれませんが、今のところこんな感じで走ります。
たまに気分転換に枝道をちょっと走ってます。晴れてるし楽しい。