雄を以て知る旅。

〜バイクで世界一周の記録〜

ハバロフスク

6月16日

ハバロフスクに13時くらいに到着する。何はともあれ、まずは病院を探さなくてはいけない。道ゆく人に尋ねるが、なかなか病院の場所を正確に知ってる人はいない。というか僕もロシア語が分からないからかなり困った。しかしスマートフォンで病院の場所を教えてくれて人に会って、ようやくGPSで行き方が分かった。

病院では何とかジェスチャーで事情を説明する。分かってもらえたようで痛む所をレントゲン検査してもらう。結果は、どの骨も折れてないし、ヒビも入っていない。痛みは打撲だから、あとは一週間くらいで自然に良くなるという幸運なものだった。

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これで一安心して旅が続けられる。ハバロフスクの街は車が多くて好きではないから早く出たかった。しかし道が分からなくて困ってると、一人のバイカーが尋ねてきた。街を出たいと伝えると、俺について来いと合図され、街の外へ出ることが出来た。有難い。

ようやく街の外に出たが、時間は既に19時だ。そろそろ今日寝る場所を考えなくてはいけない。ハバロフスク郊外でカフェと併設宿を見つけ、宿の扉を叩くが反応がない。カフェの販売員に聞くと、居留守をしているそうだ。仕事しろよ……

もう一度門を叩きに行くがやっぱり反応はない。どうしたものかと考えていると、一人のあんちゃんが僕に話しかけてくる。

あんちゃんの名前はイゴーリと言った。彼に僕の旅のことと今日の宿でどうするか悩んでいると伝えると、居留守をしている奴は俺がどうにかすると頼もしく答えてくれた。一緒にカフェの横のバーで飲まないかと誘われたので、彼の仲間たちと一緒に飲むことにした。暫くお互いの国の色々なことを話した後、彼らのガレージに誘われた。

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少し迷ったが、僕は彼のガレージに行くことにした。是非見せたいものがあると言って見せてくれたのは、日本の旧車だ。彼らはここで動かなくなった車をパーツを揃えて復活させているそうだ。

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日本の車、愛されてますね。彼らのガレージでまたくつろぎ、語らい、結局今夜はそこで寝る。