雄を以て知る旅。

〜バイクで世界一周の記録〜

ホムスク〜ヴァニノ

6月13日

朝七時ごろ、乗船手続きを行うためSASCO社に行く。幾つかの手続きをフェリー乗り場でして後は待機する。

バイクの空気圧、クーラント、オイル、チェーンなどを点検していると、一人の女の子が声をかけてくる。

「あなた日本人?アユミハセガワとマサトを知っている?」

なんと。アユミさんとマサトさんは昨年、サハリンから僕と同じルートで大陸へ渡って行ったライダーです。彼女たちはサハリンでロシア人家族と出会い、素晴らしい経験をしたという記事を読みましたが、僕もその家族に出会うことが出来ました。

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僕に話してきたロシア人の女の子はナターシャと言いました。ナターシャはお爺さんと一緒にハバロフスクの先の街にある家へ帰るところだったようです。

回りにいた人たちも待ち時間の間、一緒に話すようになって、幾つかのロシア語を教わったり楽しく時間を過ごせました。

12時ごろになってようやく一般車両やバイクの乗船が開始する。ここでいったんナターシャ達とお別れ。

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バイクをとめて船内へ。船の中はまるで迷路みたいでどこが何だかよく分からない。

ようやく自分の部屋へたどり着くと、いかついロシア人達が複数。自分のベッドで荷物だけ整え、取り敢えずトイレでも行こうかと部屋を出ようとした。その時「昼飯は食べたかい?座って食べてきなよ」と勧められた。

彼らは暖かく僕のことを迎えてくれました。サハリンビールは飲みやすくて美味しいです。聞くと、彼らはこれからヴァニノの近くで行われるサバゲーの大会に参加するようです。

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話の中で、日本人はロシアのことをどう思っているんだいと言われました。正直言って、僕はロシアのことをよく知らない。あえて言うなら、ロシアといえばプーチンだ。強いリーダーシップがあって、時々恐ろしい。その事を伝えると、君はまだ20代で若い。君の旅でロシアの良い所、良い人に多く出会って欲しい。君と僕たちとの出会いも、その一部になればいいと思う、と言われました。

僕もテレビ、ニュースの言うことじゃなくて、自分自身の経験で海外を知りたいと思います。

今日会った人々との出会いは間違いなく良いものです。後はウォッカを飲み、カチューシャ、ポーリュシカポーレを歌い、船酔いになって寝る。